論ヒュ 笑いの先にある救い そもそも、ヒュ 1 モアとはどんな笑いのことなのだ ろう。一般的な笑いの区分をまとめれば、 ( 織田正吉 『笑いとユ 1 モア』、広辞苑、ジーニアス英和辞典など。 ) 〇ウィット【人を刺す笑い。機知、気転、頓智、不意 打ち的な知的なおかしさ。 〇コミック【人をたのします笑い。喜劇的なこと。お どけた感じを与えるさま。 〇ヒュ 1 モア〕人を救う笑い。上品な洒落やおかしみ。 諧謔。健全な人がもっている共感者を得 るような人間味あふれたおかしさ。 であるという。ヒューモアは、短歌のもっ叙情的な要 素に通じるようである。 笑いの短歌といえば、江戸時代には狂歌が盛んだっ た。しかし、狂歌は本歌あってのパロデイや、卑俗な おかしさを狙った作品であった。あるいは、〈泰平の ロ ロ 大松達知 眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず〉に見ら れる社会風刺や皮肉や言葉遊びなどが入り込んでく る。内容的には、ヒュ 1 モアよりもウィットに近い。 では、ヒューモア短歌の出番はどこにあるのか。ど ちらかといえば歌人たちは真面目と言われる。もとも との作者にヒュ 1 モアの感覚がなければ歌にも現れに くい。しかし、徹底して生真面目に詠み通すことで結 果としてヒュ 1 モアを醸し出す場合もある。 なにゆゑに室は四角でならぬかときち がひのやうに室を見まはす 前川佐美雄『植物祭』 はど、つだろ、つか。どぎつい比喩に驚くかもしれない し、精神を病んでいる感覚を受け取るかもしれない。 しかし同時に、当たり前のことをそこまで突き詰めて 考えてしまう様子に、かえっておかしみを感じること へや
短歌の ヒューモア 特集 ヒューモアとは「人の心を和ませるような」おか しみのことです。ただの笑いや洒落とは一味違っ た品格、あたたかみはどこにあるのでしよう。ほ んわかとした幸せに気分にひたりながらヒューモ アとは何か、一緒に考えてみませんか
平成ニ十九年第十三回 鎌倉鶴岡ハ幡宮献詠披講式 短歌募集のお知らせ 鶴岡八幡宮では和歌に精通し「金槐和歌集』を編纂したこと でも知られる、当宮の末社白旗神社の御祭神、源実朝公の 功績を称え毎年三月に献詠披講式を執り行っております。 つきましては、広く短歌を募集しますので、下記要領により 奮ってご応募下さいますようお願い申し上げます。 献歌はすべて「献詠歌集」に掲載し、ご神前にお供えします。 なお、優秀作品は献詠披講式で披講します。 兼題「川」 ( 「河」・固有名詞も可 ) または自由詠 ( 未発表作品に限る ) 投稿原稿用紙に、作品、郵便番号、住所、氏名 ( フリガナ ) 、年齢、電話番号を ご記入の上、封書にてこ送付ください。※楷書にて記入 締切日平成ニ十八年十一月一日 ( 期日厳守 ) 献歌料 - 首につき千円 ( 一人三首まで ) 郵便振替 ( 口座番号 OOOJOO ー 2 ー 70520 ) か、 郵便小為替、現金封筒のいすれかでこ送金ください。 選者尾崎左永子、呑山静子、木村雅子、津金規雄、前川佐重郎 ( 五 + 音順 ) 賞実朝賞・鶴岡八幡宮宮司賞・選者賞他 宛先〒 248 ー 8588 神奈川県鎌倉市雪ノ下ニー一ー三十一 鶴岡八幡宮社務所教化部教務課電話 0467 ( 22 ) 0315 ・鎌倉歌壇・各結社に所属の方は、所属先をご明記ください。 第 + 三回鶴岡ハ幡宮献詠披講式 平成一一十九年三月ニ十六日 ( 日 ) 午後一時より鶴岡八幡宮舞殿にて執行します。 終了後、講演会・選者による講評会を行います。 主催鶴岡八幡宮後援鎌倉歌壇 けん ひ こう しき 歌人で〈ある〉ということは と、つい、つことか 短歌の第一人者による、『もうすぐ夏至だ』に続く待望の随筆集。 最新の連載を中心に、心躍り、胸を打っ言葉の宇宙が繰り広げられる。 あの午後の椅子 永田和宏 ◎白水社の好評既刊◎し個く目次より〉 永田和宏 ⅣⅢⅡ I やの もうすぐ か日い歌風 つ人通 常もですし 夏至だ の いあの ・定価 ( 本体 1900 円十税 ) 線、 3 る話 で歌 永田和宏 描とおいよ 新樹滴滴く、りもう ・定価 ( 本体 2200 円十税 ) 珠表ろと 玉現 永田淳 のを 評伝・ ェ持 河野裕子こ午 たつぶりと真水を抱きてイと田椅彳麦 ・定価 ( 本体 2300 円 + 税 ) 集と子の 白水社 関 係 〒 101-852 東京都千代田区神田小川町 24 、 TEL 03-3291-7811 ・定価 ( 本体 2300 円十 http://www.hakusuisha.co.jp/ 新刊 4